Purexa™ OdT mRNA 親和性膜製品のアップデート情報
Purilogicsは、mRNA精製用の高容量・高選択性・高スループットアフィニティ膜として市場初の製品であるPurexa™ OdTを開発中です。この製品の研究開発と試験は、米国立衛生研究所(NIH)のSmall Business Innovation Research(SBIR)Direct to Phase IIプログラムからPurilogicsに授与された助成金によって支援されています。この賞についての詳細とPurexa™ OdT mRNAアフィニティ膜の目標については、前回の投稿をご覧ください。本投稿では、Purexa™ OdTの性能更新を提供し、製品が現在市場で主要なmRNAアフィニティ樹脂と比較してどのように性能を発揮しているかを強調します。
動的結合容量(DBC)とフロー速度の関係
図1では、Purexa™ OdT膜の動的結合容量(DBC)が高フロー速度下でも非常に高いレベルを維持していることが分かります。対照的に、図2は商業用アフィニティ樹脂が極めて低いフロー速度(0.25 CV/分)で約半分の結合容量から始まり、このフロー速度が1 CV/分に増加するとほぼ50%減少することを示しています。これらの比較では、GFP 800 nts mRNAを使用しました。
異なるmRNAサイズにおける動的結合容量(DBC)とフロー速度の関係
図3と図4は、Purilogics製品が商業用アフィニティ樹脂と比較して高フロー速度下でも高い動的結合容量(DBC)を示していることを再確認しています。これらの図はまた、800 ntsと4000 ntsの異なるmRNAサイズにおけるDBCの違いを示しています。商業用樹脂では、4000 ntsの場合DBCが大幅に減少しますが、Purilogics Purexa™ OdT膜はすべてのフロー速度下で800 ntsから4000 ntsまで比較的一貫したDBCを維持します。さらに、商業用樹脂では、フロー速度が0.25 CV/分から1 CV/分に増加すると、両方のmRNAについてDBCが約40%減少します。
mRNA回収率とフロー速度の関係
図5と図6はmRNA回収率とフロー速度の比較を示しています。図5では、高フロー速度(最大80 MV/分)にもかかわらず、Purexa™ OdT膜の回収率が商業用アフィニティ樹脂とほぼ同等であることが分かります。図5と図6では、800 ntsと4000 ntsの両方のmRNAについて回収率を観察しました。